昔っから、アタシ達は、異常に仲が良かった。




2歳下のレイジとは、本当に仲が良かった。



例えばオヤツの時間。



母は私達に2つ物を買い与えなかった。



私達は、お互いが別々のものを与えられるのを、幼いながらも全力で嫌がったからだ。



2人で一つのものを共有する。




誰に教えこまれたわけでも無い。



何故かそれが当たり前だった。



どう見ても一人前の小さいケーキを、二人で頬張る。



美味しいねって、微笑み合う。



少ない量で、満たされた。



心が満たされたんだ。