「あの.....さ。
私、高校の時の良成くんには興味ないけど....
今の良成くんには....」


「えっ?」


良成くんは吃驚しながらも期待の目を私に向けた。


「私ね。
起きた瞬間ね。
間違いを侵した相手がこの人でよかったって思ったの。
だから、後悔してないよ。」


「マ....ジ....で!?」


「うん。」


私が、頷くと良成くんは私を抱きしめた。


「あのさ。
順番は間違ったけど俺とつきあって。」


「うん。
これからよろしくね。」


私は、幸せに満ち足りた。


仕事の事なんかこれっぽっちも頭になかった。