理帆子は、施設での生活を始めていた。 あれから、二週間が経とうとしている。 施設内のブランコに乗っている理帆子の元に、菜美が様子を見にやってきた。 「風見さん、大丈夫?」 「うん。みんな優しくしてくれる」 「そう、よかったわ」 理帆子の笑顔に、菜美はホッとしていた。 今までの生気のない顔はどこにもない。