どうして?



理帆子はこの世に存在することを苦痛に思っていた。



こんなふうに生きていくために生まれたの?



一番考えたくないことが理帆子の頭をよぎる。






私は誰からも愛されていない・・・。






理帆子はそっとブランコをおりた。



「でもね、神様。私信じてるの」



ランドセルを背おって歩きだす。



「いつか・・・」




いつか必ず、光は射す。