光の射す方へ

パン!



順子の右手が理帆子の頬を打った。



「あんたが言ったのね」



理帆子は戸惑ったように順子を見上げた。



「お母さん・・・?」



「誰がここまで育ててやったと思ってるの?あんたは恩を仇で返すのね!」



――――育ててもらったなんて思ったことない。



理帆子は、出かけた言葉をグッと呑み込んだ。



「もうあんたはうちの子じゃないわ。出て行きなさい!」



「・・・」



「あたしはね、子供は欲しかったけどあんたが欲しかったわけじゃないわ!どんな人間でもねえ、生まれてくる子供は選べないのよ!」