歩きだした夏-きみに逢いたくて-

ゆきが笑顔で手を振る。



「ゆき姉さん、また夢の中で会いましょうね☆」



川口のラブコールは特急電車の音に掻き消された。



「隼人達また来週ね☆」



「バイバイ♪」



僕と真奈が3人に手を振る。


「うぇい。お二人さん、また夢の中でお会いしましょう☆」



こいつ最近このネタ好きだな。



めんどくさいからスルー。



「バイバイ川口君☆」



真奈は優しいな。
川口にちゃんと手を振ってあげるんだから。



僕はますます真奈を尊敬した。



電車のホームに着いて、僕は気付いてしまった。



今、真奈と2人きりって事に。



また僕の胸が高鳴る。



真奈の顔を見ると過呼吸みたいな症状に教われる。



真奈が可愛いすぎて、このまま君とどこか遠くへ行きたいよ。



「光輝君!!ねぇ、光輝君てば!!」



我に返ると頬っぺたを膨らませた真奈の顔があった。



怒ってる顔も可愛いくてしかたない。



「話し聞いてたの??今度、光輝君にカラオケ代返してもらわなきゃいけないんだよ!!」