歩きだした夏-きみに逢いたくて-

真奈が選曲したのは夏を歌ったバラードだった。



透明な綺麗な声。



花に例えれば百合のように繊細かつ歌詞の思いが伝わる歌い方。



気がつけば僕は一筋の涙を流してた。



「おいっ光輝!!」



隼人が肩を叩いてきた。



「お前・・・泣いてるよ。」



「えっ本当だ!!」



我に返る僕。



すごく心地良い歌だったなぁ。



「光輝君なんで泣いてるの??」



真奈が驚いたように言った。



「いや、真奈の歌が上手くてさ。」



「えっ照れる。」



僕と真奈は顔を赤くして笑った。



この時間が永遠に続けばいいと。



このまま時間が止まればいいと。



何度も何度も繰り返した。