皆がゴクリと唾を呑む…



『……2両目と3両目にはそれぞれ時限装置がついた爆弾が3つずつ隠されております。まず皆さんはその爆弾を探していただきます。どちらかの車両が3つ見つけることができた瞬間、見つけられなかった爆弾は爆発致します…』


「………そんな…。」
車内がざわめく。

『……今回皆様に捜していただく爆弾は、軽い爆発ですのでご安心ください……』
その言葉に何人かは胸を撫で下ろす…


『……その後、解体道具の在りかを提示致します。それを使って見事相手の車両より多くの爆弾の解除に成功した車両が今回のゲームの勝者となり、敗者の車両はさらに威力を増した爆弾が爆発することになります…』

「…まだ…別の爆弾が乗っているってことかよ…!」
隣で立つ男が小さくつぶやいた…



『…相手の車両が1つも見つけていない状態で、先に3つの爆弾を探すことができたならその瞬間にも勝利が確定するので、爆発させていただきます……』

「……わたしたち13人しかいないのよ!?…そんなの不利に決まってるわ…!」
美倉は頭が混乱してしまい、さらに今日死ぬかもしれないという現状に頭が真っ白になり、言葉が出なかった。