「…じゃあ……これ何なの…?」
同い年ぐらいの女の子がそうつぶやくと…






「…2両目にいらっしゃる13名様は3両目にいらっしゃる15名様より先にこの車内にある爆弾を捜し、そのタイマーを止めていただきます…」
アナウンスが淡々と話す。




未だ美倉は状況を把握できなかった…


そしてその瞬間、1両目は2両目との連結部分が外され、1両だけで発車してしまった…1両目に乗っていれば助かっていたのだろうか…?











[3両目]


その頃3両目でも乗客は混乱していた。やはり脱出を試みた男が電気の衝撃を受け、2両目と同様の状況に陥っていた。


「…くそっ!どうなってるんだ!!」


3両目にいる15名はこのあとルールを聞かされた。皆が今日この日に死ぬかもしれない、またこのゲームが本気なのかどうか分からない中、一人の若い男が不敵な笑みを浮かべながら言った…




「……おい、聞いたか…?ゲームが本当であるならだぞ…?……2両目には13人しかいねぇんだ………15人もいる俺たちにとっては、すげぇ有利なゲームじゃねぇか…?」