「拓哉メモによると…」
出た!拓哉メモ!
やっぱり嫌な予感的中だ…
このメモが出たって事は、決まって女性がらみ…のはず。
「なんと…知美ちゃん、今フリーらしいよ。」
やっぱり女性がらみだ…
でも…何だそんな事か…。
知ってますよと言って、しまったと思った…。
先輩は俺の肩に回した手を引き寄せる。
「何で拓海くんそんな事知ってるのぉ?何で早く先輩に報告しないわけぇ?」
先輩の腕の力が強くなり、息苦しくなる…。
話しますから…と手を解いてもらう…。
ケホッケホッ…
息を整え、一通りクリスマスの出来事を喋ると、ニヤリと笑う先輩…。
そして今度は俺の背中をバンバン叩く。
「チャンス到来じゃ〜ん!」


