「ごちそーさま。」
「ん、じゃ……。」
と、ドアを引いた瞬間
ある、素朴な質問が浮かんだ。
「なんで……そんなに
簡単にあたしに
好きな人言ったの?」
なんか、わかる。
こいつ、そんなにすぐ
好きな人言うような
タイプじゃなさそうないのに…。
「なんでだろうな。
自分でも不思議。
まぁ、おまえが……」
おまえが………?
(↑なんか期待してるし)
・
「信頼できる男友達だから
だろうなっ!!!」
と、いつものムカつく
笑い顔で笑う。
「……ムカつく。」
いいえ、一番ほしかった
返事かもねぇ……♪
なんて、心の奥の奥で
思ってたりする…。
まだ、仲良くなって
2日なのに……
なんかもっと前から
友達みたいな感覚…。
「じゃあね、チビ男!
行き先、考えてくる!」
「お……うん。
よろしく!」
「うん!」
こういう存在……
ちょっとありがたいかも。
心の疲れを癒してくれる…。
「よしっ!計画開始っ♪」
カシャン!
思いきり自転車スタンド
を蹴り上げて
家へ急いだ。
なんかワクワクしてる♪
今は、倉井くんよりも
チビ男と麻里の
くっつけ大作戦で
頭がいっぱいだった。
