…………。


あの、反応薄いと、
この店もともと人が
いないんだから
余計にシケるんです…けど。



「お〜い?兼山く〜ん?」


「……あ、悪ぃ。」


…………?


様子おかしいな〜…。


よく見ると……


「かっ…顔赤っっ!!」


「う…うるせぇ。」


と、顔を隠すチビ男。


か〜あい〜♪

真面目に小学生みたい。


「好きな子と行きたいんだ?!」


意地悪〜い質問を唐突に
してやると……


「………そ、そんなっんじゃっ…」



うっわ。動揺しまくり♪

こういうのいじるの
あたし大好きだもん♪←

素も黒さも剥き出しの紗梨姫♪


あ、そぉだ〜♪


「チビ男、おまえに
協力してやろうか?」

(↑言い方男子!!
しかも超上から目線!)


なんか楽しそう♪

「い……いい。」


微妙な表情で答えるチビ男。

めちゃくちゃ好きな子と
行きたいですオーラ
出てるけど、君!!!


「……協力したげる。
誰なの?!」


「………えーっとな。」


と、チビ男は
赤い顔をさらに赤く染めて
俯いたまま小さな声で答えた。


「……おまえの親友」


え………?


ま……麻里?!?!


「えぇぇぇえ!!!!!」


誰もいな〜い店内に
あたしの声だけが
虚しく響く。


「……どこに惹かれたの?!」

かなーり、気になる!!!


「サバサバしてるけど
優しいとこ…あるだろ?
オレ、あいつと同じ
中学でさ……。
中学のときから……」


長いっ!!!!!
長いな君!!!
お姉さんびっくりだよ!←

「協力するする!
あたしと行き先同じに
しておけば一緒に
なれるはずだから!!」


と、あたしはチビ男の
肩をポンポン!と叩いた。


「ありがと……な。」


チビ男が素直に礼を…

「うん!!!」


可愛いとこあるじゃん!


なんか、社会見学、
面白くなってきた!!!!


やっぱりチビ男おもしれぇ!