「…ワルい…」 「返してください」 暁の手から生徒手帳を取り返して、またポケットにしまう 「先生…私をからかったんでしょ?」 「なに?」 「今日先生の態度が普通だったから、先生私なんか好きじゃないでしょ?」 窓際に座って夕焼けぞらを見ながら言った 「じゃあ、どんな風にすれば良かった?中西を見るだけでドキドキして、こうして側にいるだけで幸せな気持ちになるのに、それでも俺が中西を好きなこと信じてくれないのか?」