夜中― 真季の息が段々と上がってくる 「……っ」 真季は口を動かしているが聞こえない 「おじさん…」 昴に乞われて呼吸器をはずす真充 「あり…がと…父さ、んすば…る」 「やだ…死ぬな…真季」 「……真季」 「もう……つ、かれ、たよ、父、さ…ん頑張ら、な…くて…も、いい」 「ああ…もういいよ」 真充の言葉に安心した様に、昴を見る 頬に力なくふれて 「ずっ…と、そばに…いてくれ、…てあ、りが…とうわたし、はしあ……わせだよ…」 「真季?…やだ」 昴の頬から真季の手がベッドに落ちる