「誰?暁さん」
 「真季って来なくていいから」

玄関には髪の長い細身の女性が立っていた

 「暁の新しい彼女?」
 「ああ…言ったろ?いるって」
 「…こんにちは、私渡 尚子(わたりなおこ)っていいます」

尚子はお辞儀をする

真季もお辞儀をする

 「尚子…良いだろ?帰れよ」
 「元彼女に冷たいのね?」

暁が尚子を睨む

 「そんな怖い顔しないでよ?」