体育館に戻ると先輩達はもう片付けを終えていた。
「先輩すみません」
俺ら二人は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「おう、いいよ
大丈夫か?」
先輩が俺の事を気遣ってくれてるのが分かる。
「はい、大丈夫です
ご心配かけました。」
俺は先輩の不安を飛ばすように笑顔で言った。
「そっか良かったな
それより美沙を見なかったか?
君達が出て行ってすぐ出て行ってまだ帰って来てないんだよ。」
先輩が俺達に聞いた。
「美沙さんならさっきまで一緒に居ましたよ。」
仁が言ってる時に美沙が戻って来た。
「美沙さんやっぱりさっきの嘘だったじゃないですか」
仁が美沙さんに言った。
「さっきのって?」
翔さんが仁に聞く。
「さっき俺と零が話してる時に美沙さんが来たから何しに来たのって聞いたら先輩に様子見に来てくれって言われたからって言うから」
仁が翔さんに説明した。その間美沙さんは顔をずっと下に向けていた。

