―何で彼女、僕が補欠だって知ってたんだろう。 (周りを良く見ろって…素人にそんなこと言われなくても…) そう思い周りを良く見ると、右コーナーががら空きだった。 敵はフォワードと、ボールを蹴っているキャプテンの森しかマークしていない。 (チャンス!) 健人は走り、森が健人に気付いた。 ボールが来る。 健人は得意の左足でシュートした。 「いいぞ!タケ!」 健人が花壇に眼をやると、彼女はもういなかった。