夏休みが近くなり、健人は二人で旅行に行く計画を考えていた。

「やっぱり海だよな。夏休みなんだし」

「ごめん、私海だめなの」
「ええ?!何でだよ!」

「日光皮膚炎になるのよ」
「マジで~?せっかく水着姿が見られると思って楽しみに…あ、いや」

「何か言った?」

「いえ、何でも」
「近くでも十分よ。健人と一緒ならどこでも楽しいし」

「うわ…マジで今の感動した」

「こんなことで?」

「すごく嬉しい」
聖美は微笑んだ。

すかさず、健人は聖美にキスをした。

聖美も健人の背中に手を回した。


キスをし終わってからの聖美の照れる仕草がたまらなく可愛い。

あの喧嘩以来、不思議と自然にキスが出来るようになった。