始業式が始まり、
聖美のクラスに行ってみたが、彼女はいなかった。


花壇に行っても見当たらなかった。


健人は花壇の向日葵に、夏祭りに聖美に渡すはずだったプレゼントを葉にかけた。


花が萎れている。
水を巻き、聖美の笑顔を思い出していた。


(百瀬とまたここで会って彼女がまた俺に微笑んでくれますよーに。

もし願いが叶うなら毎日水巻きします!)

と花に願った。