「は?ちょっと待って下さい。何がビンゴなんですか?」
「まぁ、映像って表現は正直微妙だけどね。でも的は射てるわ」
理解不能だ。
的を射てるとか何とかはどうでも良い。
「お願いだからちゃんと話して下さいよ。俺がアメリアさんの存在を信じるためにも」
俺は背後のソファーに座るアメリアに向き直って、真剣な面持ちで聞いたのが効いたらしい。
アメリアはそれまで足を組んでいたのを解き、スッと立ち上がると窓際に歩み寄って話し始めた。
「分かったわ。今度は話が逸れないように順序良く説明してあげる」
アメリアは朝の澄んだ空気と目映い朝日に照らされる外界を眺めながら言った。
「はい。お願いします」
俺はアメリアの背中にそうもう一度頼んだ。
「私が本来住む世界は、今ここに存在する世界とは別次元にあるの。そして遥か昔、最早時間という概念では量ることが出来ないほど昔から私達と悪魔は対立して来たの」
俺はうん、とか、はぁとかなんとも曖昧な相槌を打ってアメリアの話しを聞く。
「昨日も言った通り悪魔は人に宿る“記憶”を糧に自らを保持してると言ったことは覚えてるわよね?」
今までアメリアの背中を見て話しを聞いていた俺は、いきなり振り返って質問して来たので一瞬戸惑う。
背後に朝の清浄な朝日を纏ったアメリアは神々しかった。
「どうなのよ?」
見とれていた俺はハッとして、取り敢えず頷く。
「もう、私が折角イチから説明してあげてるんだから、しっかり聞いてなさい」
その言い方は女教師さながらだ。
「通常、一般人が体に宿す“記憶”はごく微量なの。その微量とはあなたに宿るそれと比べてという意味ね。悪魔は記憶を奪ってはそれを“力”に変換し、この世にあらゆる災厄を招いて来た。でもそれは限られた規模でしかなかったから私達も黙認して来たの」
「まぁ、映像って表現は正直微妙だけどね。でも的は射てるわ」
理解不能だ。
的を射てるとか何とかはどうでも良い。
「お願いだからちゃんと話して下さいよ。俺がアメリアさんの存在を信じるためにも」
俺は背後のソファーに座るアメリアに向き直って、真剣な面持ちで聞いたのが効いたらしい。
アメリアはそれまで足を組んでいたのを解き、スッと立ち上がると窓際に歩み寄って話し始めた。
「分かったわ。今度は話が逸れないように順序良く説明してあげる」
アメリアは朝の澄んだ空気と目映い朝日に照らされる外界を眺めながら言った。
「はい。お願いします」
俺はアメリアの背中にそうもう一度頼んだ。
「私が本来住む世界は、今ここに存在する世界とは別次元にあるの。そして遥か昔、最早時間という概念では量ることが出来ないほど昔から私達と悪魔は対立して来たの」
俺はうん、とか、はぁとかなんとも曖昧な相槌を打ってアメリアの話しを聞く。
「昨日も言った通り悪魔は人に宿る“記憶”を糧に自らを保持してると言ったことは覚えてるわよね?」
今までアメリアの背中を見て話しを聞いていた俺は、いきなり振り返って質問して来たので一瞬戸惑う。
背後に朝の清浄な朝日を纏ったアメリアは神々しかった。
「どうなのよ?」
見とれていた俺はハッとして、取り敢えず頷く。
「もう、私が折角イチから説明してあげてるんだから、しっかり聞いてなさい」
その言い方は女教師さながらだ。
「通常、一般人が体に宿す“記憶”はごく微量なの。その微量とはあなたに宿るそれと比べてという意味ね。悪魔は記憶を奪ってはそれを“力”に変換し、この世にあらゆる災厄を招いて来た。でもそれは限られた規模でしかなかったから私達も黙認して来たの」
