Bizarre Witch~猟奇的な魔女~

場所は変わって、リビング。


俺はコタツに深々と身を埋めていた。


一方のアメリアは俺が背もたれにしているソファーに座っている。


「寒くないです?」


俺はコタツの暖かさを全身に感じながら聞いた。家の中とは言え、親がケチったのかストーブは点けられていなかったので、リビングはまだ暖まりきっておらず、アメリアの格好も相まって寒そうだった。


「私は寒さとか熱さは感じないから」


俺はアメリアが言ったその何気ない言葉が理解出来なかった。


「感覚が無いんですか?」


勿論それは病気か?という意味ではなく、その……アメリアが別次元の住人だからか?という意味の質問だ。


「あぁ、いえ。もちろん寒さとか熱さは感じるけど、あなた達が感じるようなものではなくて、気温や対象の温度の高低は感じるけど、生理的には感じないということよ」


「はぁ。そうですか」


とは言ったものの、分からなかった。


とにかく俺の常識はアメリアには通用しない、ということにしておこう。