Bizarre Witch~猟奇的な魔女~

と盛大に声を上げる。


不覚にもびびってしまった俺は、さっと素早い動きで立ち上がる。


ちょっとした罪悪感を覚えていた。


まあ、悪いのはこの尻餅をついてお尻をさすっている女なのだが。


キッと、女は立ち上がろうともせず、へたり込んだままの姿勢で俺を睨んだ。


例の気持ち程度しかない短いスカートのおかげで普通ならば目がそこに行ってしまいそうなものだが、如何せんこの今の状況は普通ではない。そんな余裕は無かった。


そして、なんだか益々俺が悪かったような気がしてくる。


「ちょっと、どういうことよ?何?アンタ、今私に触ったわよね?どういうこと?」


と驚きと怒りが混ざったような表情で問い詰めてくる。


どういうこと?ってそりゃこっちのセリフだ、と言いたいのを抑える。


明らかに不審者だ。親を起こして、警察を呼んだ方が良いだろうか。だが、こう、いざとなるとどう行動したら良いのか混乱する。



「いや、その、こんな時間にいきなり土足で、断りも無く家に入ろうとするから……。まあ、その、押し倒してすいませんでした。怪我は?」


なぜか謝ってしまった。普通なら、そこを動くな。警察を呼んでやるからな。位の言葉は出てもいいほどなのだが。


「アンタバカにしてんの!?んなことどーでも良いわよ。それより、どーして私に触れられたのかって聞いてんのよ。それ以前に私が見えるわけ!?」


当たり前だろう。目の前に居るんだから。というのが真っ当な回答だろうが、それを言うと更に怒鳴られそうなので、言わずにおく。どうも女が言っている事が非現実的で、上手く飲み込めない。


「えーと。はい。見えますけど」


言葉を選んだつもりだったが、大差無かった。自分の貧相なボキャブラリーを恨む。


「アンタ、舐めてるわね?……さては、悪魔の?もうここまで人に擬態出来るというの?だとすれば目標は既に……?……始末するか?」