人混みを押し退け、のぞみ123号の出発ホームへとやってきた。 一番後ろの車両・16号車から走って裕也を捜す。 ……どこ?どこにいるの? 早く捜し出さないと。 ブーツの足では走りにくい上、帰省客と見られる大勢の人でごった返すホーム。 危うくぶつかりそうになり、身体を縮ませた。 もう一度走りだそうと荷物を持ち直すと、目の前にキャリーを引いた団体客がやってきて行く手を阻まれた。 小さな溜め息が洩れた。 早く行きたいのに……。