駅へ到着すると、下校時間とあって、制服を着た学生で溢れかえっていた。 この中から榊くんを探さなければならない。 西高の制服は、紺のブレザーにチェックのズボン。 この界隈には、私立の学校も数多くあるから、似たような制服で見間違うこともあった。 でも、大概、榊くんは下りホームの先頭車両周辺のベンチで友達と話していることが多かったから見つけるのは容易だった。 いつものように、薫と二人でホームへの階段を上がり、そこへ行ってみると―― 「あっ!」 「あれ?」