――そして、迎えた卒業式。 皆の門出を祝うような晴れ渡る青空。 通い慣れた通学路とも、今日で最後となる。 馴れ親しんだ担任の木村先生の呼名も、今日で最後。 「佐伯 菜摘」 「はい」 短く、大きな声で返事をし、壇上に上がった。 「卒業おめでとう」 笑顔で手渡された、校長先生直筆の卒業証書。 「ありがとうございます」 たくさんの思い出の詰まった中学校。 式の最中は、いろいろな想いが込み上げてきて、涙が止まらなかった。 そして、最後は……