「菜摘、どうだった?」 顔を覗き込む由香里の目の前に、おみくじを掲げた。 「やったじゃん!大吉なんてすごい!願い事叶いそうだね。 …ってことは、修だけだよ!凶なんてあり得ないよ」 「えっ?修くん、凶なの?」 大袈裟に落ち込む様子の修くんの隣で、真吾くんがおみくじを読み上げた。 「願い事、叶わず。待ち人、現れず。旅立ち、悪し……だって! 頑張れよ!!」 頭をポンと叩いた真吾くんに、デコピンの仕返しをした修くん。 そんな二人のやり取りが面白くて、由香里と二人で顔を見合せて笑った。