オフサイド

「でも、やっぱり来てくれて嬉しかったよ」 



「裕也……」



ベッドの上で、微笑む裕也を見ていたら涙が零れ落ちそうになった。 



怪我をした日から今日まで、どんな思いで過ごしてきたのだろう。



決死の覚悟で決めた裕也のことだから、きっと弱さを見せたくなかったんだよね。


怪我の痛みはもちろん、手術への不安。 


先の見えないリハビリとの闘いや焦り。 



私の想像以上の苦しみを味わってきたに違いない。 


そんな裕也に、気の利いたことをひとつも言えない自分がすごく歯痒くて……。