オフサイド

学校そばにある市民病院へ搬送された裕也。


将来的なことも考え、断裂した靭帯を繋ぐ手術を医師は勧めた。


もちろん手術となると、数ヶ月に及ぶリハビリを要することになる。


利き足が左足の裕也にとって、しばらくの間、サッカーボールに触ることのできない日々が続くというのは地獄のようなもの。


それを心得た上で、裕也は設備の整った大学病院での手術を選んだ。 


九州ではなく、家族の住む東京の病院で――。


サッカー選手にとって、怪我は致命傷。


おまけに、選手権予選を控えたこの時期に怪我をすることは、選手として危うい立場にあった。 


一刻も早く、フィールドに立つことを望んだ裕也は、リハビリのハンデを背負いながら手術の道を選択した。