そして、また流れる沈黙の時間。
息苦しかった。
勢いでここまで来てしまったけど、相手の気持ちなんて考えもしなかったから。
来ない方がよかったのかな……。
「菜摘」
「…はいっ!」
突然、呼ばれたものだから、ビクッと肩を竦め、他人行儀な可笑しな返事をした。
「何、慌ててるんだよ!おまけに敬語だし!
立っていないで、こっちに椅子があるから座れよ!」
「あっ……うん。ありがとう」
少しだけ柔らかくなった雰囲気。
裕也に促され、窓側に置かれたパイプ椅子にちょこんと腰を下ろした。
目の前に飛び込んできた白い塊に息を飲む。
太股から膝下までしっかりとコルセットで覆われた左足が痛々しい。


