オフサイド



チーン♪ 


到着を知らせる高音の機械音に、ビクッと肩を竦めた。


ふぅ〜と、一度だけ大きく息を吐いた。


エレベーターを降りると、目の前にはパジャマ姿で談笑する人たちの姿があった。


大きな柱には、病棟案内図が掲げられており、指で準りながら、受付で教えられた病室を探した。


……あった。


ナースステーションのすぐ近くだ。


逸る気持ちを抑え、ゆっくりと歩を進めた。


ツンと鼻につく、病院特有の消毒薬の臭いを感じながら


一歩、一歩、裕也の病室へと進んで行った。