オフサイド

「あんまりじろじろ見るなよ!」


「えっ?」


「……照れるだろ」


ぷいっと横を向いた裕也の顔が西日に照らされて眩しかった。


でも……本当は赤くなっていたんだよね。


そんな私も、頬っぺたがカアーッと赤くなり、熱を帯びているのが分かる。


思わず、両手で隠した。


そんなに見つめていたなんて…。


急に恥ずかしさが込み上げてきて、俯いてしまった。 

足下に向けられた視線。


裕也の足首に巻かれたミサンガに、目が留まった。 

――『ミサンガに願いを込めるんだ。これが切れたときに願いは叶う』


裕也は、どんな願いを込めているんだろう。