オフサイド

排気ガスや熱風に煽られ、額から汗がジワッと噴き出す。
 

手の甲を当ててみると、じんわりと肌が湿っていくのを感じる。 


時折、風に吹かれ、スカートが捲り上がるのを手で押さえながら片手運転を続けた。 


もうすぐ裕也に会える……。 


ペダルを扱ぐペースも次第に早くなる。


国道から真っ直ぐ伸びる、緩やかな長い下り坂を一気に下りると、心地よい風に包まれた。
 

海が近いことを思わせる、釣具屋やサーフショップが軒を連ねる海岸通り。


ここまで来ると、風に乗り、潮の薫りがぷぅーんと漂ってきた。