オフサイド

「はい、もしもし?着いた?」


「うん。今からどこへ行ったらいい?」


「うん……菜摘、今日は何で来た?自転車?」


「うん、そうだけど?」


「じゃ悪いけど、海岸通りのコンビニまで来てくれる?そこで待ってるから」


「うん、分かった」


「じゃ、またあとでな」


「うん」


通話を終えると、握り締めていた左手は、汗で滲んだ上に真っ赤に染められていた。