『亜子ー、今日の講義出たー?』 夕方のカフェテラス。 あの後もう1つの講義を終えたあたしと樹里に駆け寄って来るのは、同じ課程の泰宏(ヤスヒロ)。 『亜子が授業休むはずないでしょ。ちゃんと真面目にノートだって取ってるんだから…金取るわよ笑』 『おまえが偉そうにすんなよ…そういう亜子だから頼ってんじゃん☆』 「3コマ?4コマ?」 『どっちも…』 「………」 呆れながらも泰宏にレジュメとノートを貸す。 .