「私って、バカ。」


三枝さんは、泣きやむと自分を責めた。


「えっ?」


意味がわからない。


幸せ者じゃないの?


「だって、私、待つばかりで自分から何もしなかったから....もっと行動してたら、今とは違う未来になれたのかなって?」


「たぶん、三枝さんのために平気なフリするんでしょうね。」


想像がつくよ。


「ありがとうね。一生後悔するとこだった。後、騒いでごめんなさい。」


そう言って、立ち上がって三枝さんは、帰ろうとした。


「待ってください。これを.....」


「何これ?彰の声が....」


「録音したものです。後、もう一つも彰くんからです。」


三枝さんには、なぜか2個残してるんだよね。


それだけ、大事なんだね。


もう一個は、何が入ってるのかな?


実は、知らないんだ。


だって.....



恥ずかしすぎるから、愛にだけなって照れながら言うから。


冗談でも聞けなかった。




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