そして、思った。


悲観的ばかりでは、ダメなんだと。


たまには、楽観的になるのも大切。


まだ、15歳の私でよかったと思った。


徹さんに会う少し前なら、違っただろう。


明らかにわかる。


今までの私を受け入れて、新たな私をつくりだす。


言葉の通りになっていく。


後、5年先の未来にこの状況なら、何もかも拒んで受け入れなかっただろう。


祖父母には、悪いが今でよかったと思う。


人間としての感情が明らかに欠落していたから。


だから、祖父母は徹さんに頼んだのだろう。


おじいちゃん、おばあちゃん。


ありがとう。


やっぱ、大好きだ。


なんかやっと泣けそうだよ。


辛かったんだ。


悲しいのに泣けないことが。


強いわけじゃない。


ただ、実感がなかった。


本当は、いなくなっても心の中では変わらないと願っていたから。


周りの環境を変化させても、変わらないと信じていた。


実感したら、こんなにも涙が止まらないだなんて。


強がってないといいながら、強がってたと理解もする。





.