真人さんは、普段スカウトはしないが、社長である父に言われているらしい。
『芽がでる前に華を咲かす者を見極めてこそ一人前』
その華を咲かすことができるのが私らしい。
熱心に頼むものだから、私は頷いた。
そして、条件を出した。
勉強との両立。
勉強は、いずれ役に立つ。
芸能界は、流行り廃れがある。
華があって、一生続くものかわからないから。
徹さんは、私の決めたことであり、真人さんのところであるからと承諾した。
徹さんは、なぜか私の保護者なのだ。
高校は、芸能科がある学校へ。
私は、高校では、卒業できれば問題なかった。
ただ、この他に知識をつけたいのだ。
今後、徹さんと真人さんに相談して行こう。
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