「セイヤくんってさ。未來ちゃんの涙って見たことある?」


カイは突然セイヤに質問した。


セイヤは、質問に少し考えて答えた。


「一度もない。」


「未來ちゃん、自分で言ってたんだよ。『現実を受け入れるのが怖くて泣けない』って。『泣いたら、認めなきゃいけないのが辛い』って。」


「いつ聞いたんだよ。」


不思議そうにリクが聞いた。


「メールだよ。たまにやってんだけどさ。未來ちゃんなりに自分をわかってるんだよね。戻すんじゃなくて支える人が未來ちゃんには必要なんだよ。」


カイの発言に一同が頷いた。





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