撮影準備も整い撮影は始まった。


「未來ちゃん、大丈夫?」


カイさんが声をかけてきてくれて。


「なにがですか?」


「俺らと違ってセイヤくんとは、初対面でキスシーンだろ?」


カイさんは、不安そうだった。


「不安ですけど....でも、馴れ合いがない方が恐怖が演じれると思います。」


私は、違うとこに心配があった。


晴也が何かしでかさないことに。


演技は初めてみたいだからそんな事はないと思うけど。


「頑張ってね。それしか言えないけど」


カイさんは、優しい。


アドバイスも常にしてくれる。


お兄さんみたいな存在。


ここに来てから、いい人ばかり。


それが、怖い部分もあった。


優しさの裏に何かあるんじゃないかと思ってしまうから。


「じゃあ、瀬田さんとセイヤさん準備お願いします。」


私は、呼ばれてスタンバイした。


最初にレイプ未遂のシーンを取り終えてから、撮影は順調に進んだ。


今日の撮影分は予定より早く終わった。





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