「flyの出るドラマが決まっただろ?あれに出させる。」
真人は、勝手に決めたのだ。
flyの4人が中心の学園ドラマ。
そのヒロイン役を未來にしようとしているのだ。
「勝手にできるのか?」
篤志は、疑問に思った。
たしか、オーディションだったから。
それに、彼女の演技力とかetc...
「脚本家に言われてたんだ。flyは、女の子に人気だから下手な子を選べないって。同じ事務所の新人なら文句もないだろうってな。売名行為になるけどいいだろう。」
「マジで彼女なんですか?」
カイは、困ったようだった。
「どうした?」
リク、ソラ、ユウは、不思議だった。
「台本読んだ?」
カイは、呆れた。
3人とも苦笑いだった。
「ヒロイン役の子と僕たちは、キスシーンあんだよ。」
「「「はっ?」」」
3人、大声で驚いた。
「マジ、こいつらやだ。」
「カイ、諦めろ。」
篤志は、笑顔で慰めた。
「未來ちゃんには、ヒロインなんだけど。魔性な女の子なんだよ。」
真人は、簡単に言った。
「未來ちゃんは、承諾済みなのか?」
「話してる訳ないじゃん。flyが興味を示さなきゃ、ない話だし。」
こうやって、未來の初仕事が決まった。
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