私たちは、なぜ芸能人なのだろう。
一瞬思ってしまった。
周りになにも邪魔をされない環境なら....
けど、この芸能界に入らなければ私と悠斗は出会えなかった。
私は、幸せになるためにある考えが過ぎった。
そんな事は、してはいけないと相反する考え。
いつから、こんな考え方が醜くなったのだろう。
怖いよ。
「未來?」
悠斗は、私の様子が変だったのに気づき、様子を伺うように私の顔をのぞき込み名前を呼んだ。
「私、怖いよ」
「どうした?」
「私、悠斗の未来を壊しそうで。」
だって、あんな汚い考え。
「未來は、俺の揺るぎない光をくれる未来だよ。」
私のよからぬ考えを消し去るように答えてくれる悠斗。
「けどね。私、一緒にいるために.....」
「未來、不安になるなよ。今は、まだ無理だけどさ。将来、結婚しような。」
悠斗は、私が望んでる言葉をくれた。
私、一人になるのが怖くてたまらないの。
一人でいると孤独で。
不確かだけど確かな未来が欲しかった。
「未來、俺がお前の家族になるから。」
「私、頑張るからそばにいてね。」
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