「なあ、そろそろ未來ちゃん起こさねえか?」


しばらくたって篤志が言った。


「そうだな。俺が起こすよ。」



徹が真人の寝室に入った。


そして、慌てたように戻ってきた。



「大変だ。未來がいない。」


「はっ?」


慌て出すみんな。


「仕方ないよ。」


カイが言った。


「なんでだよ。」


ユウが一番動揺している。


「未來ちゃんには、みんなの拒絶したような冷めた目は耐えられなかったんだよ。」


「俺らは....」



「わかってるよ。けど、そのつもりがなくても未來ちゃんは、ひしひしと感じた。だから、いなくなった。」



カイは、そういうとマンションをでた。


ほかのみんなは、呆然としていた。


「今日中に探さなきゃ。」

ユウが血相を変えた。


「今日中?」


リクは、首を傾げた。


「明日、撮影はないだろ?」


ソラが確認するように聞いた。


「瀬田は、今日音楽番組出たんだぞ?」



そうドラマだけの知名度なら心配はない。


けど、明らかに知名度を少しあげた。


周りが混乱する前に。


「よし。手分けして探すぞ。前らも気づかれないように探せよ。」



真人の一言でみんなマンションから出た。





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