けど....



ユウさん。


あの目には、ショックだった。


そして、思ったんだ。


否定できないぐらいにユウさんが好きって。


わからないけど、ユウさんを求めてるって。


自覚した。


初めからユウさんだけを見てた。


なんか全身で寂しいみたいなオーラを放ってたから。


私と同じ?


みたいに感じたんだ。


だけど.....



ユウさんを諦めなきゃいけないんだ。



真人さんの拒絶したような目。



私には、耐えられない。


私、また居場所なくなっちゃった。


どうしよう。


私の荷物は?



私は、キョロキョロして探した。


あっ!


あった。



気づかれないように。


帰ろう。



もうここにいちゃダメなんだ。


短い間、ありがとうございました。



あと、迷惑かけてごめんなさい。


今の私には、こうするしかわかりません。


さようなら。


私は、音をたてないようにマンションから出た。



私は、ちょっとフラフラしながら歩いていた。


帽子があってよかった。


自意識過剰になるわけじゃないけど、テレビに出ている存在としていつ気づかれるかわからないから。



ここは、どこだろう?


家に帰っても見つかるよね。


誰もいないとこに行きたい。


誰か、助けて。





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