「あっ!未來ちゃん寝ちゃった。」


カイが未來を腕の中から放し、みんなに言った。


「寝室に運んでやって。」

真人がそういうとカイがお姫様抱っこで未來を運んですぐに戻ってきた。


「未來も辛かったんだな。」


徹が考え深げに言った。


「カイ、大活躍じゃん。」


篤志が笑いながら言った。


ユウは、拗ねていた。


「メールで.....」


カイは、言いにくそうだった。


「未來ちゃんなんだって?」


リクがなかなか言わないカイに聞いてきた。



カイは、携帯を開いて、メールの文を読んだ。



「『私だけが生きてるから、ダメなんです。勇気すらないのに、この場にいていいんですか?』って。」


「なんの話をしたの?」


徹が聞いた。


「この先の芸能界の話です。なんか悩んでるらしくて聞いてたら.....僕はてっきり、ご両親や祖父母の事かと思いました。」


カイだけに明かしていた未來の想い。


「やっぱ、カイか.....」


ユウは、みんなに聞こえないように呟いた。


「カイって、未來ちゃんを支えるのに最適だな。」


「僕じゃあダメなんですよ。もう、フられてるようなもんだし。」


カイは、苦笑い。





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