「私って、ここにいていいんですよね?」


吐き出したいけど、今は居場所を失うのが怖い。


「当たり前だよ。」


カイさんは、微笑んでくれた。


「私、怖かった....」


私は、カイさんのおかげで話すことを決意した。


「なにが?」


カイさんが聞き返す。


「すべてを失うのが....」


「すべて?」


「晴也の事は、ホントに好きでした。けど、彰くんの事以前に別れなきゃいけなくて....こんな汚い私。」

「未來ちゃんは、汚くないよ。」


「私、レイプされそうになったんです。私と一緒にいた子が代わりになってくれたから、私は大丈夫でした。彼女は、苦しみから自殺しました。犯人だって、事故かわからないけど亡くなりました。私だけ取り残されるように残った。そんな私は、彰くんのおかげで立ち直れたんです。」


私は、簡単に話した。


この事件は、結構大きくニュースになったんだよね。





.