放課後の寝技特訓・熊田先輩の横四方固め

どうやら俺はパソコンの西海岸ジョークとやらに一杯食わされたらしい。

「な、なんだよ、心配させるなよ、俺はてっきりお前が壊れたのかと思ったぞ!憎たらしい奴め!」

パソコンはまだ大笑いをして俺を指差して言いやがる。

「しんみりしてたから、だからちょっとふざけてみたら、こんなになっちまって、あっはっはっは!」

俺はパソコンに担がれたことの怒りより、パソコンが無事で良かったという安堵の方が断然大きかった。

「お~い!もうこういうジョークは無しだぞ!マジで心配しちまって恥ずかしいじゃないかよ~!」

パソコンは笑いをこらえながら謝る。

「すいやせん、すいやせん、もうね、西海岸ジョークは無しにしますから、あはははは。さa、悪ふざけはここまでにして、そろsoro船長の言ってた“臨戦態勢のチョリソー”の画像を探しに先に進むとしやしょうや!」

やっと安心した俺は、照れを隠すためにパソコンに言ってやった。

「おい、パソコン!次につまんないジョークを言いやがったらスクラップだからな!よし!では“臨戦態勢のチョリソー”の画像を探しに進むぞ!」

…。

その時俺は気付けなかったのだ…。

パソコンの口もとに残る、拭いきれなかった血のあとに…。