2年の先輩達のチョリソーはなかなかのものであった。
クラスメートのチョリソーよりは立派な感じ。

たがしかし、俺のチョリソーと大して違いがあるわけではなかった。

寝技の練習にかこつけたチョリソーチェック。

5人の2年生全員のチョリソーを握ってみたものの、答えは未だ藪の中だ。

5人目のチョリソーを握った時の俺の落胆がわかるかい?
俺を見つめる先輩達のおかしな空気がわかるかい?

…。

“なんだ?こいつはさっきから股間ばかり握ってきやがって?”

怪しまれてたよ…、なんかすごい変な空気だったもん。

やばい空気ビンビン…。
ちょっとしたトラウマだよ。

クラスメートのチョリソーをチェックしても、2年生全員のチョリソーを握ってチェックしても、結局“亜希はどうして感じないのか?”の結論は出ないし。

帰り道に自転車こぎながら俺は思ったね。

いくら他人のチョリソーをチェックしたって仕方ないって。

だってさ、亜希とアレするときは、チョリソーは普通の状態ではないもんね。

アレな状態の他人のチョリソーがどうなのかを知らなくてはやっぱりさ、どうにもならないわけですよ…。

駄目なわけです。
何本普通のチョリソーをチェックしても。