静寂がざわめきに変わるまで、さほど時間は要さなかった。
女子のひそひそ声が聞こえ始める。
「てか遠山、ビショビショ過ぎなんだけど」
「なんで、あいつ全身濡れてるわけ?」
「床に水たれてるし、ありえなくね?」
ひそひそ声だが、女子はもちろん遠山くんに聞こえるように言ってる…。
ブス軍団VS遠山くんの構図再び。
“芥川戦争”再燃か!?
さすがにちょっと気が引けてる俺。
きっかけは俺がドアをノッキンしたせいだし。
なんとか事態を収集しなくちゃ、って思ったら大変なことに気が付いた。
遠山くん、ズボンの裾だけを入念に洗ったみたいで、気が付いていない。
遠山くんのうわばきには、なんと明らかに茶色い染みが…。
致命的だ!
これはまずい、ブス軍団にこの事実を知られれば、
“遠山臭い”コールは確実。
俺のせいで遠山くんの心の傷が増えてしまう!
阻止せねば!
そんな悲しいことは、なんとしても阻止せねば!
女子のひそひそ声が聞こえ始める。
「てか遠山、ビショビショ過ぎなんだけど」
「なんで、あいつ全身濡れてるわけ?」
「床に水たれてるし、ありえなくね?」
ひそひそ声だが、女子はもちろん遠山くんに聞こえるように言ってる…。
ブス軍団VS遠山くんの構図再び。
“芥川戦争”再燃か!?
さすがにちょっと気が引けてる俺。
きっかけは俺がドアをノッキンしたせいだし。
なんとか事態を収集しなくちゃ、って思ったら大変なことに気が付いた。
遠山くん、ズボンの裾だけを入念に洗ったみたいで、気が付いていない。
遠山くんのうわばきには、なんと明らかに茶色い染みが…。
致命的だ!
これはまずい、ブス軍団にこの事実を知られれば、
“遠山臭い”コールは確実。
俺のせいで遠山くんの心の傷が増えてしまう!
阻止せねば!
そんな悲しいことは、なんとしても阻止せねば!
