教室に駆け込んだ俺は、カモフラのために教科書の準備とかしてみる。
素知らぬ顔をしてるが、最近筋肉がつきだした胸は罪悪感でいっぱいだ。
“遠山くんになんてひどいことをしちまったんだ…。申し訳ない…”
心の中で遠山くんに謝る俺。
…。
あとさ、思うんだが、人なんてものは汚い生き物なのかもしれないな。
トイレの個室から聞こえた遠山くんの断末魔ね。
「あぁ…、裾にかかった…」ってやつ。
あれがさ、えらく気になる。
ていうかほんとは、気になるどころか期待してるわけで。
このお膳立てで、遠山くんがどう登場するのかって、考えただけでワクワクしてしまってる。
“うひひ〜、そうさ〜、人なんて汚いのだよ〜”
悪魔がささやいてる。
…。
OK!じゃあ、開き直るか!
期待しよう。
遠山くんに期待してみよう。
もう、こうなったら、この状況で遠山くんがどう教室に入ってくるかを、むしろ楽しんでしまおう。
俺という弱き人間が悪魔に魂を売り渡したその刹那、教室のドアが開いた!
“ガララ!”
遠山くんだ!
彼の動きに注意をはらう俺…。
「いや〜!すっげーよ!水道勢い良い!あれ、あそこまで勢い良いと、逆に壊れてんじゃねえかな?」
明らかに不自然な、大声の独り言。
遠山くん、すでにクラス中の注目を集めてるぞ…。
しかも、ワイシャツからズボンまで全身ビショビショだし…。
床には水が滴り落ちてるし…。
みんなは恐ろしいくらい無言で遠山くんに注目し続けてる。
他人事とはいえ、この静寂は痛そう。
心中お察しします…。
あれだな、“毒を食らわば皿まで”なんだろうな。
ズボンの裾だけ濡れてたら不自然だからと考え、遠山くんは全身を濡らしたのだろう。
けど、どう考えても、全身ずぶ濡れの男が教室にいる方が不自然だ。
遠山くん、捨て身の隠蔽工作は逆に注目を集めることにしかつながらなかった。
素知らぬ顔をしてるが、最近筋肉がつきだした胸は罪悪感でいっぱいだ。
“遠山くんになんてひどいことをしちまったんだ…。申し訳ない…”
心の中で遠山くんに謝る俺。
…。
あとさ、思うんだが、人なんてものは汚い生き物なのかもしれないな。
トイレの個室から聞こえた遠山くんの断末魔ね。
「あぁ…、裾にかかった…」ってやつ。
あれがさ、えらく気になる。
ていうかほんとは、気になるどころか期待してるわけで。
このお膳立てで、遠山くんがどう登場するのかって、考えただけでワクワクしてしまってる。
“うひひ〜、そうさ〜、人なんて汚いのだよ〜”
悪魔がささやいてる。
…。
OK!じゃあ、開き直るか!
期待しよう。
遠山くんに期待してみよう。
もう、こうなったら、この状況で遠山くんがどう教室に入ってくるかを、むしろ楽しんでしまおう。
俺という弱き人間が悪魔に魂を売り渡したその刹那、教室のドアが開いた!
“ガララ!”
遠山くんだ!
彼の動きに注意をはらう俺…。
「いや〜!すっげーよ!水道勢い良い!あれ、あそこまで勢い良いと、逆に壊れてんじゃねえかな?」
明らかに不自然な、大声の独り言。
遠山くん、すでにクラス中の注目を集めてるぞ…。
しかも、ワイシャツからズボンまで全身ビショビショだし…。
床には水が滴り落ちてるし…。
みんなは恐ろしいくらい無言で遠山くんに注目し続けてる。
他人事とはいえ、この静寂は痛そう。
心中お察しします…。
あれだな、“毒を食らわば皿まで”なんだろうな。
ズボンの裾だけ濡れてたら不自然だからと考え、遠山くんは全身を濡らしたのだろう。
けど、どう考えても、全身ずぶ濡れの男が教室にいる方が不自然だ。
遠山くん、捨て身の隠蔽工作は逆に注目を集めることにしかつながらなかった。
