「早川さん…」




呼ばれて振り向くと




『王子……』




じゃなくて!!!




「結城君。」




そうなのです


気の使える彼は


バカみたいに酔うこともなく




冷静に色々と介抱してあげていた




「七瀬さん大丈夫ですか?」




「うん。今は大丈夫だと思うよ」




「そうですか…」




「結城君は飲みすぎたりしないもんね」




「まぁ、色々と後でメンドーなことになるとやっかいなんで」




淡々と答える彼は



今まで見たことのない表情に見えた




メンドーなこと……??



やっぱりモテる人は違うなー




返事に困っていると





「早川さん迷惑かけてすみませんでした」




ちょうど、ゆづちゃんが出てきたので




席に戻った